レバノン:UNIFIL任務延長案に起因する国連安保理の緊張(1)
2023年09月01日付 al-Quds al-Arabi 紙


◾️西側諸国がレバノンの主権を無視しようとするなかで、UNIFIL任務延長にかかわる安保理会合が緊迫化

【ニューヨーク(国連):本紙】

国連安全保障理事会は、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の任務を2024年8月31日まで延長することを規定した決議2695号(2023)を、13の過半数賛成票および中国とロシアの棄権を受けて可決した。同決議の採択にあたっての協議では、西洋諸国が同決議に自らのビジョンを反映させ、レバノン政府に対するいかなる考慮を行わないままに、暫定軍に自由に行動する権限を付与しようとしたために、緊張が高まった。

安保理のメンバー各国はむしろ、レバノンの主権に対するイスラエルの侵害をまったく指摘することがないままに、ヒズブッラーへの非難、さらには同党の動きが、暫定軍とレバノンの国家、軍との関係を規定する国連決議1701号(2006)に違反するとの見解を盛り込むことを試みた。さらに最新の文言には以前の延長決議とは異なり、占領という言葉への言及は存在せず、これは代わってガジャル村北部のイスラエルの「存在」という表現に置き換えられている。

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( 翻訳者:齋藤公佑 )
( 記事ID:56298 )