レバノン:UNIFIL任務延長案に起因する国連安保理の緊張(2)
2023年09月01日付 al-Quds al-Arabi 紙


◾️西側諸国がレバノンの主権を無視しようとするなかで、UNIFIL任務延長にかかわる安保理会合が緊迫化

【ニューヨーク(国連):本紙】

フランスは立案者の立場から、レバノン政府との調整なしに、「UNIFILの行動の自由」に関してレバノン外務省から送付された文言の改定を試みた。しかしレバノン政府はこの条項を完全に拒否し、これまでの決議が提示してきた規範からの逸脱であるとみなした。理事会で演説を行ったレバノン大使はそれを、国連憲章第6章のもとで採択された決議1701号を、実施にあたっての強制力を持たせるために、国連憲章第7章のもとにおける決議へと変更する試みであると述べた。

レバノンのジャンヌ・ムラード国連大使は即席かつ感情を込めた演説のなかで、各国に対し、レバノンが抱える懸念に耳を傾け、今日採択された決議にそれを反映させるよう呼びかけた。ムラード大使は理事会メンバーの2国が、UNIFILの任務延長案への投票を棄権したことは「歴史的」であったと指摘し、これが「極めて重要な兆し」であると表現した。

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( 翻訳者:齋藤公佑 )
( 記事ID:56304 )