■学校でのニカーブ着用の禁止…髪の覆いは選択的に…教育省は新年度に禁止される内容を決定…専門家ら「(教育省の)決定は適切」
【カイロ:イーマーン・フィクリー】
【学校でのニカーブ着用禁止の重要性】
教育の専門家であるターミル・シャウキー博士は、「世界中の全ての国には、様々な機関において行動を統制する法律が存在する。そのような法律は、いかなる社会の道徳的、宗教的、社会的な価値観および伝統と矛盾しておらず、道徳や宗教に反しない限り、全員がこうした法律を遵守しなくてはならない。この観点から、教育省による制服デザイン制定の決定が行われた」と強調した。
シャウキー氏は、「この決定には多くのポジティブな面があり、そのなかには女子生徒たちが学校の生徒であることの周知を通して、街中や公共交通機関で彼女たちの権利が軽視されることを防止することがある。これに加え、早い年齢段階でいかなる強制や抑圧もなく髪の覆いを着用する選択における、少女たちの権利を尊重するという点もある」と続けた。
さらに教育専門家である同氏は、「ニカーブの禁止は侵入者や女子生徒に扮した不審者が、学校内や試験委員会へ侵入したり、違反行為を犯したりするのを防ぐ。同様に、ニカーブの禁止は宗教を理由とした生徒間の差別を無くすことを意味する。教育と学習の過程では、様々な授業において理解または無理解の程度を把握するため、説明時には教師と生徒の間で表情を通じたコミュニケーションが行われる必要がある。また試験中にイヤフォンを使用したカンニングを行う女子生徒がニカーブを悪用することを防ぐことも可能である」と説明した。
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( 翻訳者:中山早春 )
( 記事ID:56334 )