パレスチナ:イスラエルによるガザでの民間人拘束を裏付ける報告書(2)
2023年12月10日付 Al-Nahar 紙


■衣服を奪われ、行方は不明…イスラエルによるガザでの民間人拘束を裏付ける報告書

【AFP通信】

同紙はまた、ガザ地区北部の住民であるヤースィル・イルヤーンさんの証言として、同氏が「息子のよう」とみなしていたアフマド・ラフマーンさん(20歳)を最後に見たのは、11月20日に家族がバイト・ラーヒヤーから南方に避難している最中であったと述べた。ラフマーンさんは検問所に到着した際に尋問を求められ、イルヤーンさんはそれ以降彼を見ることはなかったという。その後家族は彼を数時間にわたって待ったが、イスラエル兵が家族に向かって発砲し、立ち去るように警告したという。

一方でラフマーンさんと一緒に拘束され、同日釈放されたナスィーブ・アフマドさんによると、彼ら二人は下着を脱いで、顔認識スキャナーのようなものの前を通るように強制されたという。

イルヤーンさんは家族がラフマーンさんの拘束にショックと驚きを感じていると明かし、「彼はいかなる組織や政治志向とまったく関係のないアマチュア歌手であった」と述べた。イルヤーンさんと彼の妻は、赤十字国際委員会(ICRC)に繰り返し問い合わせたが、彼らは「何も情報を持っていない」と返答されたという。

ICRCの報道官であるサラ・デイビス氏は、10月7日から11月29日までの期間で、ガザから行方不明者についての報告を3,000件以上受け取ったと伝えている。

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( 翻訳者:森川明穂 )
( 記事ID:56896 )