■米国がイラクとシリアの軍事施設を爆撃…バイデン氏「我々の報復が始まった!」
【ベイルート:本紙】
イラク:爆撃の結果は悲惨なものになるだろう
イラク軍報道官は、カーイム諸市とイラクの国境地帯が米軍機による空襲を受けたことを明らかにした。
同報道官は、「米国による爆撃は主権の侵害であり、イラク政府の努力を損なうものである」とし、「この爆撃は、イラクがこの地域の安定を確立させようとしているさなかに行われた」と加えた。
さらに、「この爆撃は、イラクや地域の治安や安定に悲惨な結果をもたらすだろう」との見解を述べた。
シリア人権監視団は、13人の親イラン戦闘員が死亡したことを発表した。
シリア人権監視団の複数筋は、親イラン民兵諸組織の隊列内で多大な混乱が生じていると明かした。その理由として、同諸組織には、「次なる攻撃が予想される地点に関する諜報情報にならび、今後数時間以内に実施される米国の爆撃の規模に対応するための準備力が欠如している」点を挙げた。そして結果的には、現時点で可能な限りの措置がとられたという。
同複数筋によると、民兵らと指令部の間の連絡は「ワッツアップ」や「テレグラム」といったアプリケーションを通して行われており、専用の軍事ネットワークはハッキングを警戒して使用されていないという。
シリア人権監視団の情報筋によると、親イラン諸組織の各指令部は、米国によってシリア国内の拠点が攻撃される可能性が生じた際に人的被害を軽減するための複数の措置を講じたという。具体的にはダマスカス県とヒムス県に指揮官を派遣し、シリア国内で活動する傘下のイラン系民兵諸組織の司令部(司令官らおよび戦闘員ら)に対しても、家屋に留まったまま指令部と連絡を取り続けるように通告した。一方隊列内で大きな混乱が生じているなかで今後数時間以内に米国からの爆撃が予想されていることを鑑みて、各拠点に関しては現場の警備要員を残すだけに留まったという。
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( 翻訳者:酒井梢太 )
( 記事ID:57274 )