シリア:イスラエルによる在シリア・イラン領事館への攻撃(1)
2024年04月02日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イラン領事館に対するイスラエルの攻撃..革命防衛隊の越境と、米国政府の意図に反するイスラエルの戦争拡大の決定のはざまで

【ロンドン:本紙】

イスラエルは、強力な一撃で在ダマスカス・イラン領事館を攻撃したが、この重大な事件を、革命防衛隊やシリアの諜報機関の組織内への真の諜報的浸透と切り離して理解することはできない。この事件は同時に、戦域を他のアラブ、イスラーム、西欧諸国に拡大するというシオニスト政体の願望を確認するものでもある。

これまでイスラエルは、シリアにある軍事目標、主には武器、特にミサイルの貯蔵庫への爆撃や、ヒズブッラーに所属するイラン人やレバノン人の軍事関係者らへの攻撃を恒常化させてきた。しかし今週月曜日(2日)には、こうした傾向は危険な点に達し、在ダマスカス・イラン領事館が爆撃されることにより、革命防衛隊の隊員7人を含む11人が死亡した。

この重大な事件は国際法への明らかな違反であるが、イスラエルはこれを挑発するかのように意図的に行った。そしてこの重大な事件は多くのデータを明らかにするが、なかでも特筆すべきものが以下である。

1つ目の点として、西欧諸国やイスラエルの諜報機関による、イラン革命防衛隊の組織のうち最高レベルへの真の浸透が発生していることが挙げられる。というのも、この重要性をもつ会合は、ダマスカスで行われているにもかかわらずセキュリティー上イランの監視を受けており、極めて高い機密性のもとに置かれているためである。

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( 翻訳者:大森耀太 )
( 記事ID:57605 )