チュニジア:欧州議会選挙の結果に対する政治家らのコメント(2)
2024年06月10日付 al-Quds al-Arabi 紙


■チュニジアの政治家と欧州選挙:「難民たちの孫娘」の勝利への称賛と、移民を待ち受ける「困難な日々」に対する警鐘

【チュニス:本紙】

元議員であるマジュディー・カルバーイー氏は、「欧州選挙で欧州の右派が勝利した。結果は予期されたものであり、原因は移民問題を含め多面的である。これ以前には、我々はチュニジアの国境を封鎖し、移民の割合はこれまでの年に比べ60%未満に低下した。さらにイタリア首相のジョルジャ・メローニは、この成果の上に自身の選挙キャンペーンを打ち立てた」と述べた。

一方「マジュド」党党首のアブドゥルワッハーブ・ハーニー氏は次のように記述した。「欧州議会選挙において、フランスおよびほとんどの欧州諸国の人種差別的右派が恐るべき進展を見せ、『ルーバーニー派』(マリーヌ・ル=ペンに由来する)とそのリストの筆頭候補であるジョルダン・バルデラ氏(『ル=ペン一家の秘蔵っ子』)が31.5%の得票率で首位を獲得した。一方で同派の同盟勢力である『ズィームーリー派』(エリック・ゼムールに由来する)は5.5%を得て、極右の立場に対する右派・左派間の一部の不一致を考慮しないまでも、極右陣営全体で約40%の得票率を占めることになった。これに対し、フランスおよび欧州における社会主義的、民主主義的、社会的、環境的な左派勢力はガザをめぐって分裂し、その結果自らの比重を弱める散発的なリストで選挙に挑んでしまった」。

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( 翻訳者:西村璃子 )
( 記事ID:58247 )