モロッコ:無形文化遺産の保存のために…第4回「タスキウィン」フェスティバルが6月末に開催(2)
2024年06月25日付 al-Quds al-Arabi 紙


■モロッコ:民族舞踊「タスキウィン」を絶滅から守ろうと努めるモロッコの祭典

【ラバト:本紙】

加えて声明は、同フェスティバルの最新回では、この遺産を過去と現在に結びつけることに貢献した人々への認知や表彰、また「タスキウィン」という芸術の3人の創造者たちへの表彰が行われるだろうと伝えた。また「タスキウィン:昨日と今日をつなぐモロッコの真の舞踊」という題目の講演会も開催され、さらに民俗学的な用具や骨とう品の展示も行われる。

ユネスコは2017年、「タスキウィン」を緊急保護の必要な無形文化遺産のリストに登録した。これはモロッコ中央に位置する西アトラス山脈に典型的な戦闘の舞踊である。

この舞踊の名称はすべての踊り手が身に着ける「ティスケット」と呼ばれる装飾された角に由来する。この舞踊のなかで、踊り手たちはタンバリンとフルートのリズムに乗って肩を揺らす。「ユネスコ」の識別カードでは、この芸術的な慣習は社会的接触や協調を促すものであり、また若者の社会的教育に向けた重要な手段であるとされている。またこのダンスはほとんどの場合、直接的な教育を通して非公式なかたちで若者へと継承されている。

(後略)

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( 翻訳者:宮元万緒 )
( 記事ID:58300 )