シリア:人民議会選挙での違反行為と民兵指導者らの躍進(3)
2024年07月18日付 al-Mudun 紙
■シリア人民議会選挙:大規模な違反行為..民兵組織指導者らによる議席の掌握
【本紙】
現時点での結果では、シリアの与党であるバアス党と進歩国民戦線内の同党の同盟勢力が「国民統一」リストを通じてほぼすべての議席を掌握している。一方で、特にダマスカス郊外県やダイル・ザウル県における無所属当選者のリストには、民兵組織の指導者ら、戦争の司令官ら、麻薬の輸出者らが名を連ねた。
1,516人の候補者が250議席を目指して競い合ったが、これらの議席のうち65議席のみが争われるものとみなされた。これはバアス党やこれと同盟を組む諸党が、169人のバアス党候補者を含む、2020年の177人から増加した185人の候補者を擁立し、彼らは全員当選したためである。
今回の選挙では次の候補者らも当選した。フィラース・ジハーム氏(フィラース・イラーキーヤ:民兵組織「国家防衛隊」の指導者)、マドルール・アズィーズ氏(バーキル旅団傘下の民兵組織の指導者)、ハリーファ・ムハンマド氏(イランの支援を受ける民兵組織の指導者)、ムハンマド・ハイル・ナーディル氏(国家防衛隊傘下の部族系民兵組織の指導者)。同様にリストには、シリアでもっとも著名なイランの経済的担い手とされるファルハーン・マルサウィー氏の名もある。
(2)に戻る
最初に戻る
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:大森耀太 )
( 記事ID:58390 )