シリア:アサド政権の崩壊の裏で激化するイスラエルの空襲(1)
2024年12月10日付 al-Mudun 紙


■数十回にわたるシリアに対するイスラエルの攻撃..「将来のシリア軍」の無力化が目的か

【本紙】

イスラエルの戦闘機は月曜日(9日)夜、シリア領土全域にある空港複数か所、軍事インフラ、科学研究センター複数か所を狙った集中的かつ激しい空襲作戦を新たに実施し、それらの一部を完全に破壊した。

<<軍全体の破壊>>

『ロイター』通信は複数の情報筋を引用し、イスラエルによる空襲はシリア全土にある主要な軍事基地を標的とし、これによってインフラや数十機のヘリコプターおよび戦闘機が破壊されたと伝えた。一方イスラエル公共放送局は、これらの空襲を「未曾有のもの」と表現したうえで、空襲は(シリア)軍の完全な無力化を目的としていたと報じた。

シリア人権監視団(SOHR)は、イスラエルが、アサド政権の崩壊が発表されてからわずか48時間以内に、同国に対し250回の空襲を行ったと述べた。

<<空襲を受けた地点>>

複数の地元筋は『ムドゥン』に対し、ラタキア港に停泊していたシリア軍の艦隊が空襲の対象となったことに加え、別の空襲によって首都ダマスカス北東部のバルザ区にある科学研究センターも破壊されたと伝えた。

さらに占領軍の戦闘機は、複数回にわたる空襲により、シリア北東部のダイル・ザウル市や、ダマスカス北のカラムーン地方、そして南部のダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町およびその周辺などで、イランの民兵が所有していた諸拠点を攻撃した。

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( 翻訳者:大森耀太 )
( 記事ID:59220 )