シリア:意図的な破壊にもかかわらず…アサド体制下における犯罪の証拠は多くが「無傷のまま」(2)
2025年02月01日付 al-Mudun 紙


■国連:アサド支配下における拷問に関する証拠は..無傷のままである

【ベイルート:本紙】

さらに同氏は、自身が実施したダマスカスの複数の刑務所への訪問に関する説明のなかで、バッシャール・アサドが放逐され、人々が様々な刑務所や拘置所に殺到したために、「多くの証拠は...毀損もしくは破壊された」ことを認めた。

調査委員会のあるメンバーは「シリア体制への反対勢力に対する数々の残虐行為を象徴するような、数々の超法規的処刑や拷問行為が行われてきた悪名高いサイドナーヤー刑務所では、実質的にすべての文書が失われている」ことを指摘した。

意図的な破壊

またこの調査官は、「『証拠の意図的な破壊行為』に関する明確な証拠が存在し、特に2か所では、アサドに従属していた人々が逃亡する前に複数の文書を燃やした形跡が確認された」ことを明らかにした。さらに「アサドの支配下におけるシリアという国は、おそらくすべてのものに対する複製記録を保有していた体制であった。そのため、たとえ数々の証拠が破壊されてもほかの場所に証拠は存在しているだろう」と述べ、多くの証拠を保管している建物が他にも存在すると指摘した。

さらに続けて「現在では安全な状況に置かれた数々の証拠が存在する。我々は正義の実現を保障するために、将来的にそれらの証拠を活用できることを願っている」と述べた。

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( 翻訳者:清久功介 )
( 記事ID:59628 )