【同紙2面】第11回大統領選挙の終了から1週間が過ぎ、原理派のニュース・サイトでは選挙で同派が敗北を喫した理由についての熱い議論が巻き起こっている。
これらの分析では、原理主義者たちは、原理派勢力が敗北したことの責任の所在をイスラーム革命永続戦線[大統領選候補としては
ジャリーリーを擁立]にあるとしている。興味深いのは、革命永続前線もまた原理派の敗北の責任はアフマディー・ネジャードにあるとしている点である。
アフマド・タヴァッコリー[テヘラン選出国会議員、元・国会調査センター所長]に近いニュースサイト「アレフ」は、選挙結果についての分析の中でこう書いている。
原理主義者たちは、アフマディー・ネジャードの一派とは一切[政治的]関係をもたなかった。しかし、彼らは始めから、アフマディーネジャード一派に対する自身の立場を明らかにしていなかったため、今日、アフマディー・ネジャードが行ってきた政治も原理派によるものとして書かれているのである。
一方でホッジャトルエスラーム[「アーヤトッラー」に次ぐランクの宗教指導者に与えられる尊称]であり、革命永続戦線に近い人物の一人であるアリーレザー・パナーヒヤーンは大統領選挙の結果に関する分析の中で、次のように発言した。
政府に対抗する最大の選択肢を作り出すことができた者が、今回の選挙で、より多くの票を獲得した。そして、これは、現政権が抱える諸問題がもたらしたものであったのだ。政府の経済問題への対応に対する不満の波は、国民を[現]政権の対極へと向かわせてしまった。もしこの物価上昇が生じていなかったら、もし国会における大統領の「素行の悪さ」[
労働相弾劾に関わる国会議長告発のやり口や、
国会の場での要人・判事らへの非難など]といった問題が現れていなかったら、このような幸運は、ロウハーニー氏のもとにめぐって来なかっただろう。