■「小さな恐怖」 エジプト人のネズミとの奮闘記は死によってその幕が下ろされることも
【カイロ:El Watan紙:ムハンマド・ラマダーン】
“クドゥリーさん”にはネズミとの悲劇的な話がある。ネズミが彼のペットの小鳥たちを貪り食べてしまったのだ。ネズミが小鳥を攻撃しているのを止めるすべは見つけられなかったという。
一方、“サハルさん”の話はいくらか奇妙なものである。「キッチンでネズミを見つけたの。笑っちゃったのが、私が飼ってる猫が2匹ともネズミを恐れていたことよ」。
“ユスラーさん”のネズミの話も同じく奇妙だった。いわく「あるとき、アレキサンドリアの家のリビングにネズミが入ってきたの。でも、そのまま過ごしたわ。だってすごく疲れてて、死にそうだったんだもん。そのまま寝ちゃった」のだという。
“ヤースミンさん”は奇妙であり、悲劇的でもある状況について話してくれた。「とても奇妙で危ない状況だったわ。階段を登っていたら上から降りてくるネズミがいたの。私が階段を駆け下りると奴はもう一度2階まで登って行って、男性のズボンにしがみついたの。私が声をあげると、彼もそのままにはしたくなかったみたいで、私は必死で1階まで駆け下りたわ。そこでやっと、私のところに走って降りてくる私のおばさんと兄弟、父さんに出会ったの」。
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