■「コロナ帝国」:イスラエル...そしてジョイント・リスト
【パレスチナ:イマード・シャクール】
これは、この世界秩序によって不正、差別主義、後進性、そして科学と進歩に対する闘争が強化されるまで続いた。しかし実際には、(驚くべきことに)二つの大きな勝利の実現を除いて、歴史的な意味において世界のピラミッドの頂上からの破滅の段階は始まらなかったのである。第一は、1492年にアラブ人とイスラーム教(そしてユダヤ教)をイベリア半島(アンダルシア)から追放したことによる勝利だ。そして第二の勝利は、(クリストファー・コロンブスが率いる)船乗りたちが大西洋を横断し、「新世界」、つまり南北アメリカ大陸を発見したことである。これは、驚くべき、印象的かつファンタジックな同時性をもって、同じ1492年に起きた。
ユーラシア大陸におけるカトリック・正教会の世界秩序(モスクワと並んで正教会の首都であったコンスタンティノープルが、地理的にアジアの極西に位置し、東ヨーロッパに隣接していることを考慮に入れた場合)が、前述の1492年の大きな二つの勝利を獲得してからたった二十年未満のうちに、まずルター主義が登場し、カルバン主義と英国国教会主義がそれに続いた。次に中世の暗黒(時代)からの脱却の段階が始まり、異なる新しい世界秩序の形成が開始された。基本的に、ヨーロッパの新興国民国家勢力がこうした世界秩序を率いていた。
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