■『シリア獄中獄外』の著者が語るシリア問題の困難さ
【本紙:ヤシーン・ハージュ・サーレハ】
そして、植民地主義や帝国主義、それに伴うブルジョワ主義(彼らは公共資源を独占し、自分たちが一国を支配し、統治している貴族であるかのように振る舞っている)、あるいはこの国の独裁や国家専制に抵抗するための言説を打ち壊してしまったのは一体誰なのだろうか?旧宗主国(彼ら自身、今日でも強大な国際的支配勢力である)は、たとえ衰退したとしても、健全な祖国解放に向けてより不適切な国際的環境を旧植民地国内に創立したことには疑いようがない。しかし、実際には愛国主義と民族主義のせいで祖国解放の問題は根本から崩壊した。というのも、これらは植民地主義との闘争を、絶対的権力と、王政のような方法での独占的支配、そして旧宗主国のブルジョワでさえも享受できなかったような人生を正当化するイデオロギーへと変えてしまったからである。
シリアに関して、例えば次のように問うてもいいだろう。もしエリ・コーヘン(1963年の第一次バアス党クーデターの後にシリア・バアス党の中枢にまで入り込んでいたが、それが発覚し、1966年に処刑されたイスラエルのスパイ)のスパイ活動が露見せず、ハーフィズ・アサドの代わりに政権の座についていたのなら、果たして「この民族の偉人」と彼の息子がした以上にこの国を破壊し得ただろうか?
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