■世界のハイエナたちはチュニジアに何を望む?
【本紙】ファイサル・カースィム
チュニジアのカイス・サイード大統領が同国で起こした現在の政治情勢に対するクーデターは、フランスの諺「木を隠すなら森の中」に似ている。換言すれば、チュニジアで起きていることを、単なる大統領と軍の間の抗争、あるいは革命やイスラーム主義の流れとみなして満足すべきではなく、むしろ事態はそれよりはるかに大きいのである。同様の事態は、大国や彼らに属するアラブ的ないしは地域的な道具による青信号や外的祝福なしには決して起こり得ない。
こちら、あちらのアラブ側当事者を攻撃し、クーデターの背後にいるのは誰々だ、などと非難している者たちのなんとくだらぬことか。笑止千万、まるでアラブ人が自ら計画をもっており、チュニジアであれ、リビア、シリア、イエメン、レバノン、あるいはアラブ世界の他のどんな場所であれ、他者の計画に貢献する単なる道具ではない、とでも言わんばかりである。我々は幾度となく申し述べてきた。猟犬を責めずして猟師を退けよ、鞍を咎めずしてロバを捨てよと。
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