■シリア人姉妹がイスタンブールの高校で苛烈な人種差別的暴行・嫌がらせを受ける…ヒジャーブを脱がされ写真撮影、身体のいたるところには打撲跡が残る
【ダマスカス:本紙】
同氏がさらに明らかにしたところによると、事件当日の放課後に集まった男女生徒ら10人が、学校の敷地外で姉妹を繰り返し暴行した。さらに彼女たちの片方はヒジャーブを脱がされ、写真を撮影されたうえに激しい侮辱を受けた。その後女性教師がやってきて彼女たちを救い出すと、暴行を加えていた生徒らは立ち去った。しかし彼女たちは口頭による数々の虐待を受けたあげく、身体のいたるところに激しい打撲痕を負っていたという。
姉妹が攻撃を受けたのち、学校の運営は起きたことに対していかなる公式声明や説明、コメントを発表することはなく、虐待者らに対して懲罰措置を課すこともしなかった。当該事件が当初、建物の内外を問わず複数の防犯カメラが備え付けられた学校敷地内で発生したため、運営側は状況について簡単に把握することができたうえに、以前のケースで起きたように、事件がメディアに到達する前にそれを隠ぺいすることは不可能であったにもかかわらず、である。
トルコでは昨今、特に今年に入ってから、シリア難民を対象とした同様の攻撃の事例が多く発生していることは特筆に値する。たとえば、イスタンブール市アヴジュラル地区の学校で2か月前、パレスチナ系シリア人の生徒が自身の教師によって苛烈な殴打を受けたという事例が存在する。
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