■カタル首相がイスラエルの声明を非難:人質の解放を頓挫させる
【レバノン:本紙】
同氏は続けて、「ガザ地区ではパレスチナ人民に対するこの不義不正を撤廃するに十分な声が見つけられない」とし、「カタルは、カタル政府を指弾するイスラエル当局者の声明を非難する」と付け加えた。
また、イスラエル軍の爆撃により、10月25日までにガザ地区のパレスチナ人約6,000人が死亡し、約18,000人が負傷したと語った。
これに対しトルコ外相は「われわれはカタルの役割の重要性を認識しており、その人質解放への尽力は称賛に値する」と述べ、捕虜交換問題におけるカタルの努力への支持を強調した。
フィダン氏は、ガザでの地上軍事作戦はすべて残虐行為に始まり、徹底的な虐殺に変わると警告し、緊張激化の阻止と再発防止に向けてトルコ政府は多大な外交努力を行なっていると強調した。
同氏は、ガザの民間人は学校、モスク、教会においてですら、イスラエルの標的にされており、世界はこの残虐行為に終止符を打たなければならないと指摘した。さらに「我々は、ガザにおける集団虐殺政策やパレスチナ人の土地追放を受け入れない」と付け加えた。
トルコ外相はダブルスタンダードが存在することに関してカタル側と合意し、ガザで起きていることに対する解決策を見つけだす必要があると強調した。またガザ地区への援助流入を阻止することは「惨事」であると形容した。
「カッサーム旅団」率いるパレスチナ抵抗勢力が、イスラエルによる侵犯と侵害行為に反発して、10月7日に「アル・アクサーの洪水」作戦を実行して以降、カタル外交は活発化している。同勢力はこれによって、イスラエル人と外国人、および二重国籍を持つ人質と捕虜約220人を拘束した。
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