■「不可避でありながらも、適切なタイミングを待つべき」...イスラエル:いつ米国政府とレバノンの「明日」を話し合うのか
【イスラエル・トゥデイ:オデド・グラノト】
このことはイスラエルが政治的解決という考えを拒否し、北部で新たな戦争を開始することに固執するべき理由なのか。今のところ答えはノーだ。もしヒズブッラーが提案された解決策の条件を厳格化し、例えばレバノン領空での戦闘機の飛行を停止するよう求めた場合であれば、いずれかの段階において同組織の脅威を排除するための北部での戦争は既定路線ともいえるものであり、おそらく近々それは避けられないものとなるだろう。
しかし、ヒズブッラーを武装解除するためにレバノン国内で戦争を始めるには時間を要する。それは単に米国の反対意見の勢いを落ち着かせるためではなく、2つ以上の戦線に備えて軍を再建し、備蓄・弾薬を補充し、そして何よりも前例のない規模の負傷者や被害に備えてイスラエル内部での戦線に整えるためである。
その時までは、我々は米国人たちとイランについて、またレバノンの明日について議論を交わしておくべきである。そこでの議題には、レバノンで対ヒズブッラー陣営の先鋒を務めるスンナ派の指導者サアド・ハリーリー氏に対するサウジアラビアの断交の停止も含まれている。しかしガザ地区の明日について米国政府と対話を行う余地が存在しないタイミングでのこの任務は簡単ではない。
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