レバノン:ジャアジャア氏がマアラーブ会議に際してレバノン軍の南部展開を訴える(2)

2024年04月27日付 Al-Nahar 紙

■マアラーブで開かれた野党会議でのジャアジャア氏の発言:ヒズブッラーはレバノンを防衛することができず、軍を派遣することが唯一の解決手段である

【ベイルート:本紙】

そして同氏は、最終的に、南部における「危険な」軍事行動という新たな問題が生じたと指摘した。この軍事行動はヒズブッラー単独の決断によって開始され、ヒズブッラーに従順な政府でさえその決定について知らされなかったという。

続けて同氏は次のように述べた。「パレスチナの大義は我々全員にとっての義務である。なぜならそれは権利であり、この問題は地域におけるもっとも重要な問題の一つであるからで、我々はパレスチナの大義の側に立っている。しかしパレスチナ問題に寄り添うのと、パレスチナの大義を商いにかけるのは別のことである。私の一番の望みはイランかヒズブッラーがイスラエルを占領することであるが、これは現実に即しておらず、実際にガザ地区で起きた以上のことは起こり得ない。レバノン南部から始まった軍事行動はガザを支援することはなく、むしろ我々に人命被害をもたらし、一部の村々を完全に破壊し、またそのほかの村々も部分的に破壊して、国を崩壊させた。ヒズブッラーが南部に行っていることは、実際の証拠が示すように、全くもってガザの支援に役立ちはせず、ガザを大きく害することになった。イランの攻撃もまた、パレスチナに資するどころかそれを害した。その証拠とは、ヒズブッラーによる攻撃の影響で、ガザ戦争に対する国際的な立場が変化し、世界が再びイスラエルの味方につくようになったことである」。

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翻訳者:酒井梢太
記事ID:57777