シリア:シリア民主軍がダイル・ザウル県内での部族勢力の伸張を懸念(2)

2024年05月12日付 al-Watan 紙
■シリア民主軍は部族勢力の能力増大と統制からの離脱を懸念している

【アレッポ:ハーリド・ズィンクルー】

しかし民兵に対する部族メンバーらの蜂起が続き、「民兵を追放しその支配を避けて地域を統治する」という彼らの要求を満たすべきとの主張が生じていることから、これが不可能となった。

さらに同複数筋によると現在、ブーサラーヤー部族やブーシャアバーン部族などのメンバーによって構成された新たな複数の旅団がイブラーヒーム・ハーフィル最高司令官の指揮する部族軍に参加したことによる最近の部族勢力の拡大のため、SDF内部での不安の度合いが高まっている。またSDFは自身に対する攻撃が以前よりも組織的な方法で連日行われていることから、事態が制御不能になり、ユーフラテス以東の一部地域を喪失する可能性を懸念するようになっており、この事実はシリア国家との今後の交渉でSDF指導者らに譲歩を促すことになりうるという。

同複数筋はSDF、そしてその背後にいるいわゆる「北・東シリア自治局」の弱点は、彼らが、アラブ系部族が人口の多くを占めるダイル・ザウル県を外部から支配していることにあると指摘した。

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翻訳者:植木征司
記事ID:57930