■「部族・氏族評議会」は参加への招待を拒否…反体制派「国民調整委員会」:「自治行政区の選挙はシリアの統一性を侵害する」
【ダマスカス:本紙】
反体制派の「国民調整委員会」は、いわゆる「自治行政区」による、同行政区の覇権を握る民兵組織「シリア民主軍」(SDF)支配下の地域での「自治体選挙」実施への呼びかけ・準備が、「シリアの国土と人民の統一性への侵害」であるとして非難した。またこの動きに並行して、シリア部族・氏族評議会も同選挙が「分離主義的計画」であるとして、これへの反対を表明した。
本紙が精査した昨日の声明において、「調整委員会」は次のように述べた。「我々はシリア北東部における、国民的に拒否された『社会契約』に基づく『自治体選挙』への呼びかけと準備を非難する。またこれ(社会契約)はその条項と文言によってシリアの国土と人民の統一性を侵害し、シリア人民と国軍の意志を超えて自治行政区の分裂を押し付けるものである」。
同委員会はさらに、「我々はこれらの地域のシリア人男女に対し、あらゆる平和的手段により選挙をボイコットするよう呼びかける。また同様に国際社会に対して、自らの責任を負い、国連安保理決議第2254号や、シリア問題に関して他国際社会のコンセンサスを得たその他全ての決定の即時実施を始めるよう呼びかける。またこれは、我々の国を望ましい国民的・民主的改革の道に乗せることにつなげるためである」と付け加えた。
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