シリア:北・東「自治行政区」主導の自治体選挙に対する反発(2)

2024年06月05日付 al-Watan 紙

■「部族・氏族評議会」は参加への招待を拒否…反体制派「国民調整委員会」:「自治行政区の選挙はシリアの統一性を侵害する」

【ダマスカス:本紙】

さらに同委員会は、これらの選挙は「民主統一党」と「シリア民主軍」に従属する「自治行政区」によって組織された事実上の政権によって、シリア人男女の意志や選択の範囲外で押し付けられたものだとした。さらに次のように述べた。「(自治体選挙の準備と並行して、)息苦しい生活の危機や、生活必需品の大幅な高騰、市場価格を下回る穀物価格という危機、占領国米国による支援を受けて自らの覇権を強制的に押し付けた当局が主導・出資する組織的な略奪行為などといった状況のもとで、今日国民的な合意を得ていない形式的かつ劇場型の選挙が行われているのである」。

同様の文脈で、トルコの『アナトリア通信』が、トルコ政府に忠実なシリア部族・氏族評議会がアレッポ県サッジュー村で開催された第5回総会に際して発表した内容を引用したところによると、同評議会はSDFの支配地域で今月11日に行われる予定の「自治体選挙」に反対する意向を表明した。また同通信によると、この総会には当該地域でもっとも著名かつ最大規模の部族、すなわち、バカーラ部族、アカイダート部族、タイイ部族、マワーリー族、シャラービーン部族、ハルブ部族から約8,000人が参加したという。

(3)に進む

(1)に戻る


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:植木征司
記事ID:58081