■バッシャール・アサド大統領、妻が患った2度目のがんについて初めてコメント
【本紙】
アスマー氏は2018年にも乳がんにかかったことを公表しており、その時の病気はシリアの体制のプロパガンダに組み込まれた。夫であるバッシャール・アサド大統領に寄り添われながら、軍病院で治療を受けている妻の様子が撮影され、その枠組みのなかで「復興しつつあるシリア」のイメージが発信された。
2019年にはアスマー氏はシリアのテレビ番組によるインタビューで、がんの克服を発表した。彼女は2人の息子と1人の娘からなる3子の母であり、父親はファワーズ・アフラスという名の英国の心臓病専門医、母親はシリアの元外交官であるサハル・ウトリーである。一家はシリア中央部にあるヒムス出身で、アスマー氏はロンドンのキングス・カレッジの学士号を取得している。
2011年にシリア内戦がぼっ発する以前には、アスマー氏は西側メディアの注目の的であり、これらメディアは大統領府が長年に渡り監督していた有償の広報キャンペーンの一環として、彼女の優雅さや文化的素養について詳細に描写した。しかし同国の革命後には、彼女は安全保障策の採用に関して夫のアサド大統領を固く支持する立場をとったことでそのイメージは崩壊し、2016年以降シリア経済への影響力を徐々に拡大している。
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