■国境なき医師団:スーダンのファーシルで260人が死亡、1630人が負傷
【スーダン:アナトリア通信】
国際医療組織「国境なき医師団(Médecins Sans Frontières=MSF)」日曜日、「スーダン西部の北ダルフール州の州都ファーシルで、約6週間前に激しい戦闘があって以来、260人が死亡、1630人以上が負傷した」と発表した。
MSFはX上で「国連安全保障理事会(国連安保理)がスーダンのファーシルでの戦闘停止を呼びかけてから9日が経過したが、戦闘は依然として続いている」と付け加えた。
国連安保理は6月13日、英国が起草した、ファーシルに対する準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の包囲停止と、同地域での戦闘の即時停戦を求める決議案を賛成多数で採決した。全15理事国のうち14カ国が賛成。ロシアは棄権した。
MSFは、複数の医療施設が攻撃され続けており、暴力の激しさのために外部からの支援が一切届かないと警告を発した。
そして、「6週間前に戦闘が激化して以来、女性や子供を含む260人以上が死亡、1630人以上が負傷した」と付け加えた。
また、RSFが金曜日に、ファーシルのMSFが支援する「サウジ病院」の薬局を爆撃、勤務中の女性薬剤師が死亡し、建物が損壊したと明らかにしたが、(MSFの声明に対する)RSFからのコメントはない。
声明には、MSFの緊急活動の責任者ミシェル・ラシャリテ氏の発言も含まれている。彼は「ファーシルでは、戦争当事者が民間人を保護する責任を果たしていない。攻撃と反撃の連鎖に発展し、病院も標的の例外ではない」と述べた。
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