◼︎エジプト:天候と占領軍のかたくなな態度により大量のガザ支援物資に被害
【カイロ:本紙】
エジプト赤新月社北シナイ支部の公式筋が『クドス・アラビー』に語ったところによると、5月7日にイスラエル軍がパレスチナの都市ラファフに侵攻、同市を占領し、ラファフ通行所のパレスチナ側を掌握して以来、食糧・医療支援物資がガザに入っていないために、その大部分が毀損された。
同筋によると、イスラエル側が、支援物資がケレム・シャローム通行所を通過することをかたくなに拒否しているなか、さまざまな人道支援物資が風雨やほこりにさらされたという。
これらの支援物資は、アリーシュ、シャイフ・ズワイド、ラファフの各都市の路上、アリーシュ空港周辺、エジプト当局が援助物資を保管するために設置した物流倉庫に山積みになっているという。
占領当局は医療品、医薬品、生活用具のガザ地区への導入を妨害しており、エジプト赤新月社は毎日200台近くのトラックをケレム・シャローム検問所に送っているが、占領当局は約50台のトラックにしか立ち入りを許可せず、残りのトラックはラファフ市内に戻ることを余儀なくされているという。
一方「パレスチナ人民支援のための民衆キャンペーン」は「あなたの手はパレスチナのために私たちとともにある」というスローガンのもと、第3次支援輸送団の準備を開始したと発表した。
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