シリア:「緊張緩和地帯」で平穏が広がるも、ダイル・ザウル県ではシリア民主軍が身元不明の武装集団による襲撃を受ける(3)

2024年08月21日付 al-Watan 紙

■シリア・アラブ軍は「緊張緩和地帯」のさまざまな領域で平穏を実現…シリア・ロシアの合同航空部隊は砂漠地帯の深部でイスラーム国の隠れ家に対する捜索・爆撃作戦を継続

【ハマー、ダマスカス:ムハンマド・ハバーズィー】

一方複数の反体制系ウェブサイトが伝えたところによると、SDFの民兵らは、ダイル・ザウル県東部田園地帯のダルナジュ町で身元不明の武装集団によって拠点が襲撃され、その際自組織の戦闘員1人が射殺されたことをうけて、同町にある多くの民間人家屋を対象とする大規模な強制捜査作戦を実施した。

さらに同複数サイトによると、SDFの民兵らがダイル・ザウル県東部のアブー・ハマーム町内に厳戒態勢を敷くなか、身元不明の武装集団が同県バスィーラ市とジャルズィー町でSDFの複数拠点を襲撃した。さらにラッカ県北部のヒーシャ町では、SDFの戦闘員らが乗っていた車両1台が身元不明の武装集団による攻撃を受け、彼ら2人が負傷した。その後SDFはダイル・ザウル県東部のアブー・ハルドゥーブ町から近いユーフラテス川沿岸部に大規模な増援部隊を送り込んだという。

さらに反体制系メディア筋によると、テロ組織「イスラーム国」の傘下にあると思われる武装集団が、ダイル・ザウル県東部田園地帯にあるシャーヒル町の入り口でSDFの拠点を襲撃したが、これにより人的被害が生じたとの報告はなされていないという。

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翻訳者:国際メディア情報センター
記事ID:58546