モロッコ:セウタへの集団移民の試みに関して人権協会が声明を発表(3)

2024年09月18日付 al-Quds al-Arabi 紙

■占領下セウタへの集団移民の試みに対する反応続く、人権協会が介入

【ラバト:本紙】

モロッコ人権協会は、「移民問題への対応における安全保障アプローチは、陸海路において様々な手段で日々繰り返される(移民の)試みや、多数の犠牲者、溺死者の発生を決して防ぐことができなかった」と強調した。また、「外出禁止令や転居の自由の制限に対するいかなる法的枠組みも存在しないなかで逮捕や継続的な強制送還が行われたことにより、虐待や不法送還の扉が開かれ、国民身分証明書を持っていないことを理由として、時には地域に暮らす一部の人々もその影響を受けた。その結果、フニデク市や近隣都市では様々な道路に検問所が設置され、緊張状態が生じた」と述べた。さらに声明文によると、彼らに対しては「暴力、虐待、破壊、電話の押収」を伴う恣意的な介入も行われたという。

同協会は、「若者や未成年者らが非正規移住を何度も試みた際の、彼らの身体の安全への侵害」に関して現存するデータに基づき、「暴力、虐待、拷問という、風化し得ず、広くファイル化された数々の犯罪に関与したすべての者を直ちに訴追し、メディック・フニデク県の開発および青少年に向けた多数のプロジェクトにおいて、公金を浪費したすべての責任者を問責する」よう求めた。なおこれらの問題において、「一部の責任者は解雇されたにとどまり、彼らに対する追跡や調査は行われていない」という。

(後略)

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翻訳者:新藤花絵
記事ID:58697