パレスチナ:国連安保理でガザ地区北部の人道状況について議論される(1)

2024年10月02日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ガザで続く虐殺…飢餓問題が国連安保理で議論される

【ガザ:本紙】

イスラエルはガザの人々、特にガザ北部の住民を爆撃による死か飢餓の二択に追い込んでいる。虐殺が続き、新たな犠牲者が出ている一方で、封鎖、援助の妨害も継続している。こうした状況下で、国連安全保障理事会は昨日水曜日に緊急会合を開き、イギリス、フランス、アルジェリアの要請で北部の人道状況について議論した。

国連パレスチナ代表のリヤード・マンスール氏は会議での演説で、イスラエルが「ガザ北部で40万人のパレスチナ人を爆撃・包囲しており、ジェノサイドを行っている。そしてインフラを破壊し、ガザ地区への支援の到達を妨げている」と述べた。

さらに同氏は「イスラエルの目標はパレスチナ人を強制移住させ、その土地を併合することだ」と説明した。

またアルジェリア代表のアンマール・ビン・ジャーミウ氏はガザ地区、特に北部における人道危機が「壊滅的なレベルまで達している」と述べた。

さらに占領当局が、必要な規模における支援物資の供給を妨げるあらゆる障害の除去を求める安全保障理事会の決議を無視したと強調した。

一方米国代表のリンダ・トーマス・グリーンフィールド氏は、飢餓政策は容認できないと指摘し、ガザに食糧援助を大量に投入しなければならないと述べた。

さらに同氏は、支援物資や食料を配布するためにガザ地区での人道的な停戦を求めた。

(2)に続く


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翻訳者:新階 望乃
記事ID:58899