■中東におけるラクダレースの世界に女性が参入
【本紙】
これまで男性の専売特許だった中東のラクダレースの世界に、最近顕著に女性が参入するようになった。
サウジアラビア王国のタイフ市が、祭りの一環として多くの人々が待ちわびるラクダレースグランプリを主催している。このレースではラクダたちがトラックを約250周し、賞金総額1300万ドルを競い合う。
今年で6年目を迎えたラクダレースフェスティバルは、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子の後援で行われ、世界で最も賞金の高い競馬レースと同じランクに位置付けられている。また、今年は21,000頭のラクダが参加する。
ラクダレースは本格的なな国際スポーツとして認められ、多くの中東諸国で観光の魅力を引きつける素晴らしい観光資源となった。ラクダレースは何世紀もの間、概して男性に限定されてきたが、パイオニアであるドイツ人女性の支援を受けて、女性たちもこのスポーツに挑戦し始めている。
ドバイに初の女性用ラクダ乗馬教室を設立した、バーデン・ビュルテンベルク州出身のドイツ人リンダ・キルケンベルガー氏は「昨年は女性がこのスポーツを行うことは例外だったが、現在では女性の参加が現実となり、レースプログラムの一部となった」と述べた。また「このスポーツを行う女性の能力への信頼が高まり、トレーニングの輪が回り始める可能性がある」と付け加えた。
女性が参加した初の公式ラクダレースは、昨年タイフ市のスポーツ連盟の監督のもとで開催された。キルケンベルガー氏は昨年のレースで10人の女性をスタートラインに立たせ、今年は25人の女性をレースに参加させた。
(後略)
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翻訳者:森川明穂
記事ID:59023