■レバノンに対する戦争は、一方の損害でもなければもう一方の利益にもならない
【本紙:ターリク・ミトリー】
今日、戦争はレバノンの多くの地域で行われ、民間人の犠牲者数も増加している。レバノンのあらゆる類の村や街区が破壊されており、歴史的レバノンのアイデンティティの心臓部であるスール地区、バアルバック地区、そしてシャマア村などが攻撃されている。そして強制移住やその受け入れの負担はすべての人にのしかかっている。これは、単に戦争の影響だけに目を向けるのではなく、その目標および潜在的な終着点を考慮することよって、戦争がヒズブッラーだけに対するものではなく、レバノンやレバノン人に対するものでもあるという事実を示している。イスラエルの首相が何度も述べているように、「レバノンの外見」の変更を望むのであれば、戦争はヒズブッラーやその支持勢力だけでなく、レバノン人を含む同国全体に対する戦争になる。これはつまり、レバノン人らが、自国が対内的な交戦という奈落に落ちるのを防ぐのに成功することは、自国に対する戦争の目標を挫くということを意味する。
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