■トランプ大統領がホワイトハウスに復帰:西サハラ紛争における米国のモロッコ支援復活への期待
【ラバト:本紙】
ドナルド・トランプ大統領がホワイトハウスに復帰したことで、同大統領の2期目における米国のモロッコに対する外交政策の方針について疑問が生じている。歴史的に、また特にトランプ大統領の1期目を通じて、両国の関係は重要な発展を遂げてきた。米国が2020年12月に西サハラに対するモロッコの主権を承認したことは、両国間の外交における顕著な転換となった。
トランプ大統領は自身の第1期を、自国が西サハラに対するモロッコの主権を承認すると発表するとともに終えることを選び、またこの発表はラバトの当局から広く歓迎された。そして、トランプ大統領の新たな任期に伴い、この承認がより現実的な措置を通じて実体化するという期待が改めて高まった。おそらく、生じるべき措置のなかでもっとも顕著なものとは、西サハラ地域への米国領事館の設置であろう。
フランスの『ル・モンド』紙は、この承認は、米国がダーフラに領事館を設置することを約束したこともあり、両国関係を強化するうえでの決定的な一歩となったと書いた。そして、トランプ大統領のホワイトハウスへの復帰は、西サハラに関する外交的成果を強化するというモロッコの期待を高めたと指摘した。
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