エジプト:割礼によって娘を死亡させた両親と医師を起訴(2)
2020年02月20日付 Al-Ahram 紙
■検事総長は割礼事件で父親と他二名を起訴する
【本紙:シャリーフ・アブー・アル=ファドル】
検察が女児の両親を聴取したところ、両親は女児に割礼をさせたこと、また医師が女児に手術を行ったことを認めた。同様に検察は医師を聴取したが、医師は割礼手術を行ったことを否定した。医師は、女児が性器の外部腫瘍に苦しんでおり、レーザー機器によってこれを除去するための整形手術を施す必要があったと証言し、自身を擁護した。また、女児の死の原因は長期ペニシリンとセフォタックスといった両薬剤の注射であり、これらが女児にアレルギー反応を引き起こし、呼吸不全による死に至ったと述べた。
検察はこれ以前にマンファルートの個人医院「エルラフマ」で死亡した女児に関する調査に着手しており、無料治療の管理部局に医院の書類の見直しを命じたところ、同医院のライセンスが2016年8月29日で失効していたことが発覚した。また小手術室には手術のための準備が整っていないこと、大手術室が感染症に対処するための条件を満たしていないことが判明した。同様に検察は被害者である女児の遺体の解剖を命じた。法医学局の医師たちは、女子割礼手術が失敗した痕と同じように女児のクリトリスの一部が切除されていることを確認した。またレーザー機器によって手術箇所を焼いた痕跡が無かったことから、(女児の死亡が)整形手術によるものとした容疑者の主張を否定した。
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( 翻訳者:秋吉香奈 )
( 記事ID:48609 )