カタール:カタール包囲網の長期化、解決の見通しは(5)
2020年06月03日付 al-Mudun 紙


■カタール包囲網:継続する一連の危機と解決の見通し

【アラブ政策研究センター:ドーハ】

当時、カタールはフーシー派がアブド・リブフ・マンスール・ハーディー大統領政府に対して起こしたクーデターに対抗するアラブ連合軍を支援した。同軍は2014年9月には首都サナーアを支配下に置き、2015年1月にはアデン方面に向かって前進を開始した。

しかし、隣人たちとの対立のページがめくられたという理解にも関わらず、カタールは2014年危機の状況を用いて自立性を強化しようと試みた。食糧の戦略的な貯蔵場の建設に取り掛かり、インフラ計画の作業を加速させた。その中でもとりわけ新たな空港や港の(建設)計画が、輸出入におけるドバイ港への依存度を減らすことを目的として行われた。そのため、2017年危機が発生した時にはこうしたインフラ計画は既に完了しており、封鎖によってもたらされる圧力やカタールの経済社会に対する影響は軽減された。さらにこうした事実は、自国の決定の独立性を守りつつ、屈服を強いる封鎖主体国の圧力に屈しないよう、カタールを助けることとなったのである。

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( 翻訳者:堀嘉隆 )
( 記事ID:49242 )