カタール:カタール包囲網の長期化、解決の見通しは(7)
2020年06月03日付 al-Mudun 紙
■カタール包囲網:継続する一連の危機と解決の見通し
【アラブ政策研究センター:ドーハ】
これらの事実はカタール包囲網が開始されてから同国に対して提示された13の要求を連ねたリストから明らかになった。トランプ大統領による後援は、封鎖主体国に対して、カタールに対する圧力を可能な限り高めることを可能にさせた。またクウェート国王子が2017年9月のワシントン訪問中に明らかにしたように、彼らの中にはカタールに対して軍事行動を実施する考えもあった。クウェート国王子は、同国の調停行為に関してアメリカの支援を得ることを求めてワシントンを訪れていた。この際のクウェートの見解とは、同国が果たした努力によって、湾岸危機における軍事行動を回避することができたというものであった。
カタールは、一つの情報源からのみ情報が取り出されたことによって生じたホワイトハウスとの誤解を払拭するためすぐさま動き出した。米国議会の動きに傾注し、湾岸危機に関してトランプ大統領と米国の国務・国防両省との間で生じた対立に賭けた。トランプ大統領は危機の当初からカタールに封鎖を強いた国々の立場を支持していたが、国務・国防両省は対話による対立の解決を強く主張しており、これへの協力を申し出ていた。危機の当初から始まったクウェートによる仲介への順応と並行して、カタールはトランプ大統領の立場を変えることに注力した。封鎖主体国はカタールを攻撃する上で、大統領というパワーファクターに依存していると考えたからである。
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( 翻訳者:堀嘉隆 )
( 記事ID:49244 )