カタール:カタール包囲網の長期化、解決の見通しは(11)
2020年06月03日付 al-Mudun 紙
■カタール包囲網:継続する一連の危機と解決の見通し
【アラブ政策研究センター:ドーハ】
一方カタールは解決の用意があると述べており、これは同国による譲歩を意味する。しかし、同国は指示命令や包囲主体国によって課されるあらゆる戦略的・段階的解決策を受け入れることはないだろう。包囲主体国がカタールに対する新たなキャンペーンを行うにあたって、より有利な状況が生まれるのを待っているからだ。このためカタールは、国家主権の尊重や、他国の利益侵害や他国への内政干渉を行わないまま自国の利益を追求する政策を選択する権利に依拠した恒久的解決の実現の必要性を主張している。また同国は、主権平等原則や平和を実現するための全ての国の権利に基づいて、指示命令、作為を拒否することに固執してきた。(関連する)主権国家同士の関係性の中で、これらの原則への合意が生まれなければ、これからも危機は続くことになるだろう。
湾岸危機は、湾岸協力会議とその世界的なイメージを損なってきた。また、その制度や目的を害してきた。同会議加盟国の利益のため、この危機が相互の尊重や相互の利益に基づく公正な解決策によって終結することを望む。
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( 翻訳者:堀嘉隆 )
( 記事ID:49249 )