イラク:国防省はペシュメルガと合意に達する(2)
2020年07月09日付 al-Sabah al-Jadid 紙
■係争地の奪還を開始する
【スレイマニヤ:アッバース・イルクーズィー】
さらに同氏は以下のように強調した。「両者は、これらの紛争地帯におけるテロ組織ダーイシュの活動や作戦がもつ重大性の高まりによって、イラク軍とペシュメルガ軍との間の調整および協力体制を加速する必要が生じたとの共通の認識に達した。これは様々な社会構成要素に属する人々を保護し、テロ組織ダーイシュによる継続的なテロ行為や誘拐、殺人の作戦に歯止めをかけることが目的である」。
関連しヤーワル氏は、クルディスタン地域におけるイラン、シリアとトルコとの国境の警備は、同一帯において展開している国境警備隊の一部の旅団によって実施されており、同部隊は資金面、設備面、運営面、そして指揮面において全面的にイラク連邦政府の管轄下にあることを指摘した。同氏によれば、同部隊は(クルディスタン)地域政府内のペシュメルガには属するものではないという。
軍事問題に詳しいサーマーン・フサイン氏は、この新たな合意はペシュメルガが、紛争地帯東部のハーナキーンから同西部のシンジャールへと帰還するための経路を開くことになると述べた。しかし同氏は同時に「トルクメン人とスンナ派アラブ人はいまだにこの決定に関し合意に至っていないようである」と指摘した。
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( 翻訳者:横尾 龍汰 )
( 記事ID:49504 )