イラク:国境なき医師団がシンジャール郡の現状に関する報告書を発表(2)
2020年08月10日付 al-Quds al-Arabi 紙


■国境なき医師団は検疫と外出禁止、貧困がヤズィーディー教徒たちの絶望を倍増させたと述べる

恐怖と不安

同報告書は、スィノニ病院の看護士長として、2018年から国境なき医師団と共に働くアーイド・ナースィル氏の生活を例に挙げた。

既婚者で4人の子を持つ同氏はドホークのジャムシェコ難民キャンプで暮らしているが、ドホーク(市)への移動を妨げる外出禁止令のため、自身の家族に5ヶ月間会えていない。

この報告書の作成者はシンジャール郡の状況について、同群の住民の大多数は農民か肉体労働者であり、数日間だけ自由に同郡外で働いていたが、コロナウイルスがこれらの全ての営みを中止させたと述べた。住民たちは労働のために同郡外に出ることはできなくなり、同様に農民たちも自らの労働と努力の成果である収穫物を得ることはできなかった。

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( 翻訳者:横尾龍汰 )
( 記事ID:49770 )