イスラエル:パレスチナ人らがシームゾーンへの無許可立ち入りに関する請願書を提出(3)
2021年01月22日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イスラエルは高齢のパレスチナ人が分離壁の先にある彼ら自身の土地へ立ち入ることを禁じている

【本紙:ナザレ】

同様の事態は、これらの農民が官僚的手続きに従うことなしに、48の土地に自由に立ち入ることを容認されている状況下において発生しているものである。

請願書で言及されている事例の中に、アドナーン・カブハー氏の事例がある。カブハー氏は高齢の農夫で、19人の孫がいる。同氏は農機具を運びながら、自身の馬と荷車を率いて分離壁に建設された門の前に幾度となくやってきたが、兵士は同氏が馬とともに門を通過することを繰り返し妨げた。

カブハー氏はここ10年間、シームゾーンへの立ち入り許可証を更新することを強いられる度に占領軍との面倒な抗争に突入することを余儀なくされていた。そしてついには、占領軍が作物の収穫を許容しない可能性を鑑みて、自身の土地で作物を育てるメリットについて疑問を覚えるまでに至った。

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( 翻訳者:安井日寧子 )
( 記事ID:50560 )