シリア:控訴院がリフアト・アサド氏に対する第一審判決を支持(2)
2021年09月10日付 al-Quds al-Arabi 紙


■仏控訴院がリフアト・アサド氏に対して下され、拘禁4年を定めた第一審判決を支持

【ダマスカス:本紙】

同氏は「リフアト・アサドの弁護団が彼を無罪にするために試みた控訴は失敗した。そして今日、控訴院は改めてリフアト・アサドを有罪とし、彼に拘禁刑を課した」と指摘した

判決の実施やリフアト・アサド氏の収監の見通しについて、ザイド・アズム氏は「いえ、今回の判決はいまだ確定段階に達しておらず、そのためには破棄院が改めて判決を下す必要がある。結果が出るには1年から1年半待つ必要があるだろう」と述べ、以下のように付言した。「『すべてを受け取れないからといって、すべてを諦めてはならない』のだ。我々は、当該の裁判所である控訴院が判決を(拘禁)10年まで引き上げることを想定していた。フランスでは軽犯罪に対する最高刑は拘禁10年とされているからである。しかし、我々はより長期の罰を望んでいたにもかかわらず、控訴院は4年で満足してしまった。しかしこれは、我々がとん挫したことを意味するわけではなく、シリアにおいて正義を実現するための道のりがいまだ長いことを信じさせるものなのである」。

アズム氏は以下のように自身の信条を表明した。「リフアト・アサドに禁固刑が下されたことは、優れた一歩であり、正義の道のりにおける非常に重要な支柱である。またそれは、シリアの犯罪者たちを問責するための道のりが開始したというメッセージなのである。我々はいつの日か、すべてのシリア人を満足させる結果に至ることができるだろう」。

2020年6月17日、フランスの首都にある司法裁判所は、約40年にわたって亡命地で暮らしていたリフアト・アサド元シリア副大統領に対し、拘禁4年に加え、保有する潤沢な資産の多くの没収を定める判決を言い渡した。しかし、現在84歳に達し、ハーフィズ・アサド前大統領の弟である同氏は、起訴内容全体に関する控訴を申し立てた。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:50599 )