シリア:ウクライナ危機とシリア問題(3)
2022年02月25日付 その他 - al-Souria.net 紙


■ウクライナ危機とシリア問題…後者で「国家主権の尊重・内政不干渉」のレトリックを用いたプーチン大統領は前者においてそれを無視

【スーリーヤ・ネット】

もちろん、ロシアは国連安保理において常任理事国の地位を維持しているため、安保理や国連が何か行動を起こすことはできないだろう。これは以前、ロシアが拒否権を幾度となく行使したことで、その国における安保理の役割が完全に麻痺したシリアのケースで起きたことと同じである。ロシアは、シリア政権への非難決議、あるいはシリアで犯された戦争犯罪ないしは人道に対する罪について国際司法裁判所に調査を委託するための決議への投票時、13回にわたって拒否権を行使した。

国連人権理事会がシリアに関して発出した決議の数でさえ、2011年4月に初めての決議を行ってから、計25にのぼる。人権理事会の2011年4月決議は「シリア当局による平和的な抗議者らに対する致死的な暴力の行使および医療アクセスへの妨害」を明確に非難するものであり、シリア政府に対し、良心の囚人および恣意的に拘禁された人々を「直ちに釈放」するよう求めるものであった。さらに同決議は国連人権高等弁務官事務所に対し、次なる会期(第 17 会期)においてシリアの人権状況に関する予備調査報告書を行うために、同国に即刻使節団を派遣するよう求めた。

(4)に進む

(2)に戻る

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:50659 )