モロッコ:教育活動家が自国における教育の現状と未来に警鐘を鳴らす(4)
2021年02月02日付 al-Quds al-Arabi 紙


■教育活動家はモロッコにおける教育の現状と未来に警鐘を鳴らす

【ラバート:サイード・ムラービト】

さらに同氏は「承認済みの交替制授業のもとで、年度の終了時に到達することができるのは、最大でも学習者に対し定められた(カリキュラムの)うちの半分である。教員の仕事と指針をまとめた手引きもないので、気が付けば教員全員が混乱しており、彼らの一人ひとりが独自の方法で働いている。順番通りに授業を進める者もいるが、授業(内容)を取捨選択する者もいる。つまりし意性と即興性が支配的なのであり、これはすべて実際に起きている。なぜなら、教育省が義務を履行せず、教育の場を空白のまま放置したからである。これは今回の混乱が生み出したことだ。教育省はコロナ禍の状況を想定した検討やカリキュラム(作成)に取り組まなかったのだ。彼らは同様に、教員に対し生徒へ提供する必要のある学習(内容)を指南するための文書や手引きの発行にも取り組まなかった」と述べた。

スハイミー氏は、モロッコの教育は「壊滅的な運営形態を経験している」と強調し、「これは決して我々が大臣のせいにしているということではない。むしろ、実際の現場から物事を考える必要があるからだ。現場の行為者として、我々は他のいかなる行為者よりも多くの欠陥と不足を感じている。我々は誰に対する偏向を持つこともなく、あらゆる客観性と責任感から率直に話している」と述べた。

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( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:50669 )