モロッコ:教育活動家が自国における教育の現状と未来に警鐘を鳴らす(5)
2021年02月02日付 al-Quds al-Arabi 紙


■教育活動家はモロッコにおける教育の現状と未来に警鐘を鳴らす

【ラバート:サイード・ムラービト】

スハイミー氏は「状況は壊滅的だ。認定試験の実施日が近づくにつれて、状況の深刻さと悲惨さは増していくだろう。特に担当官庁が、教育部門が陥っているすべての曖昧さへの対処や、さらには関係する諸問題の解決に取り組む代わりに、SNSに頼ることで自身のイメージを粉飾し、自身の悲劇的な運営について虚偽の脚色を行っているという状況においてである」と続けた。

遠隔授業

コロナ禍の初頭に、厳密には昨年の3月に、モロッコ教育省は遠隔授業の採用を決定した。アブドゥルワッハーブ・スハイミー氏は「遠隔授業の行く末は失敗だ」とみなし、この決定に反対したうちの一人だった。

本紙との対話のなかでスハイミー氏は「担当官庁は前学期末、遠隔授業を自身で承認した際、遠隔で実施されるすべての課目を認定試験から外し、常時の監視義務の対象外とすることを決定したのだ。十分なかたちで実施されたのは対面授業で提供された課目だけだった」と改めて話した。
高等計画委員会(モロッコの公的機関)は遠隔授業に関して発行した報告書のなかで、「モロッコの学習者らのうち83.5%が遠隔授業を全く活用していない」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:50676 )