サウジアラビア:2018年の記者殺害事件に対するビン・サルマーン皇太子の関与が断定される(2)
2021年02月25日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ガーディアン紙「ハーシュクジー氏殺害事件に関する報告書を待っている…複数の団体がサウジアラビアにおける人権侵害者たちを罰するようバイデン大統領に圧力をかける

【ロンドン:本紙】

これに先立ち、米ニューヨークタイムズ紙は2018年11月、CIAの報告書のなかに、サウジアラビアのビン・サルマーン皇太子および事実上の同国統治者がハーシュクジー氏殺害事件に対し責任を負っているという見解について「中程度から高度の信頼性」が存在するとの記載があると報じていた。これによるとCIAは、殺害の実行前にビン・サルマーン皇太子が行った通話内容や暗殺チームが同皇太子の著名な補佐官に対して行った通話内容によって、自局の見解を補強したという。

ガーディアン紙は元諜報員であるサアド・ジャブリー氏の子息であるハーリド・ジャブリー氏の発言を以下のように引用した。「報告書の公開は長い間待ち望まれた一歩であり、責任追及や、こうした野蛮な行為が二度と起こらないことへの保証を伴う必要がある」。また同氏は「トランプ政権によって課された無意味な制裁は、ムハンマド・ビン・サルマーンが人々を弾圧することを停止させることはなかった。バイデン(新)政権は実効性のある措置を講じつつ、この犯罪に関与した政府高官ら、政治分子、諸機関、諸団体への制裁を実施せねばならない」と続けた。

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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:50721 )