サウジアラビア:2018年の記者殺害事件に対するビン・サルマーン皇太子の関与が断定される(3)
2021年02月25日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ガーディアン紙「ハーシュクジー氏殺害事件に関する報告書を待っている…複数の団体がサウジアラビアにおける人権侵害者たちを罰するようバイデン大統領に圧力をかける
【ロンドン:本紙】
米国の国家安全保障問題担当大統領補佐官であるジェイク・サリバン氏は、先週行われたCNNチャンネルによるインタビューのなかで以下のように述べた。「米国政府は、犯罪をめぐる機密報告書の公表を『追加の回答』のなかに追加し、各人に対し犯罪の責任を負わせるよう取り組んでいる」。しかし、同氏が言及した(米国当局による)制裁の形態が具体的にどのようなものであったかは明らかにされていない。
ガーディアン紙はバイデン氏が自身の(大統領)選挙活動中に繰り返した声明について言及した。同氏はそれらのなかでサウジアラビア政府を攻撃し、同政府およびビン・サルマーン皇太子による反体制派弾圧を批判する論客であったハーシュクジー氏の殺害を非難した。
しかし、一部のアナリストたちはバイデン政権がより穏健な措置を講じることを予測している。大西洋評議会 (アトランティック・カウンシル) のスカウクロフト国際安全保障センターのディレクターを務めるカーステン・フォンテンローズ氏は以下のように述べた。「私は彼ら(米当局)がムハンマド・ビン・サルマーン個人に対して制裁を課すとは思わないが、サウジアラビア国有の企業に対して措置を講じる可能性はある。おそらく彼らはサウジアラビア政府系ファンドによる米国内の投資に制限を掛けただろう。また彼らは、ビン・サルマーンを国家元首として扱わないとする声明を出すかもしれないが、これは彼らがすでに言及したことである」。
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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:50723 )