ヨルダン:「会食」による閣僚の追放(2)
2021年02月28日付 al-Quds al-Arabi 紙
■「会食」による閣僚の追放後、再組閣に向けた内閣解体へ
【アンマン:本紙】
厳しい一撃
したがって、ハサーウナ政権の前司法相(タルフーニー氏)は明確性をもって、また自身の辞任の背後にあるのは政治的ないさかいであって、(問題とされているのは)自身および同僚ムバイディーン氏による感染防止命令への実際の違反ではないという見解を仄めかすことよって、自身の不納得を示唆しているというわけだ。そうしたなか、SNS上ではまもなく、辞任する両大臣に対する同情の表明、そして閣僚や議員ら同士の数々の面会、ないしは感染防止に向けた諸措置に違反する多くの事例を掘り起こそうと試みる動きが見られた。
両大臣の辞任を受理した日の朝、上院議会における会議の間に、ハサーウナ首相がタウフィーク・クライシャーン副首相と相談する様子が見られた。首相は上院議会をしばらく退席した。その目的は、公式の文書や書類に署名し、実に辛辣で、強烈で、予想だにしない一撃をもって両大臣を追放することにあると思われる。
実際、ムバイディーン内務相の反応は出されていない。しかし事実上、辞任プロセスは著しく早められた。というのも、ヨルダン政府における二人の中心閣僚の辞任は、より高位の権力者から青信号を与えられていた。数時間の間に、ムバイディーン氏とタルフーニー氏は辞任を求められ、辞任した。そして辞任の受理と、二人に代わる代理大臣の早急な任命についての王令が発布されたのだった。
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( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:50766 )