ヨルダン:「会食」による閣僚の追放(3)
2021年02月28日付 al-Quds al-Arabi 紙


■「会食」による閣僚の追放後、再組閣に向けた内閣解体へ

【アンマン:本紙】

これが意味することは政治的に明白かつ直接的であり、疑いを招く余地はない。すなわち両大臣が犯した過ちは、仮に二人の辞任に代わるより穏健な選択肢が存在したとしても、あるいは近日中に予定されている内閣改造によって二人が放逐されることが推測されている状況であったとしても、許容できないものであったということである。ハサーウナ首相が暗黙のうちに言いたかったことは、憲法機関が全体的な統治権力を持っていることであり、責任追及と見直しのプロセスが、上級の大臣らに対しても開始されたということである。そして、ムバイディーン氏とタルフーニー氏の辞任の実現があまりにも短期間で、迅速に、強烈な一撃をもって早められたことが、合法権限内における全体的な統治権力を独占するというハサーウナ首相の野望を表しているのだとすれば、もっとも重要なことは、同氏が憲法上の権限付与を行う地位の座に就いたという事実である。これはアブドゥッラー二世国王が個人的に、ヨルダン総合情報部長官であるアフマド・フスニー少将に渡した有名な書簡のなかで命じられたものである。

さらに重要なことは、「待ち伏せ」と検査についての詳細を記すことを抜きにした場合、過ちが生じてしまうことを知っておくことだ。実際、閣僚の二大巨頭を更迭することになった小規模の晩さん会が催されたレストランにおいて、感染防止命令の違反が発見されたために、辞任のプロセスが加速されることとなった。

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( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:50767 )