エジプト:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(6)
2021年03月21日付 al-Quds al-Arabi 紙

■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性

【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】

ヒジャーブと巡礼

「私が反対しているのは、夫が家族の家計と妻の貯蓄を所有することと、それでハッジ巡礼のためのチケットを購入し、そして(カアバ神殿で)黒石に口づけをすることです。労働は信仰儀礼であり、子供にご飯を食べさせることも信仰儀礼です。しかし、巡礼に関する諸儀式は諸宗教が現れる前から存在したものであり、これは歴史の一部分なのです。巡礼はイスラームだけの信仰儀礼ではなく、イスラームは黒石に口づけすることを禁止しています。ヒジャーブに関して言えば、女性がアウラ(恥)であるとみなすような考えには反対です。道徳というのは、女性の行動様式や行為のうちにあり、髪の毛を隠すことにあるのではありません。それは道徳の偽造です。私たちは、女性にも理性があることに目を向けなければならないのです」。

宗教と国家

「宗教を国家から分離することは可能です。このことは実際、他の国々では行われています。私たちはこれを行っている他の国の人たちより劣っているのでしょうか?宗教が政治に入り込んでいる限り議論は行われず、誰かと意見が異なる人は殺される運命にあります。国家は市民法によって統治されなくてはなりません。宗教は私的な事柄であり、みな家の中で神に祈らねばなりません」。

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( 翻訳者:藤原路成 )
( 記事ID:50827 )