シリア:「軍事評議会」の高官がスペイン紙の報道内容を否定(2)
2021年04月05日付 al-Quds al-Arabi 紙
■「軍事評議会」の将校が本紙に対し、国際的決定から乖離した政治的・軍事的ビジョンを創出する情勢の存在を否定
【ダマスカス:本紙】
プブリコ紙「アサド氏は名誉大統領となり、シリアは連邦制国家となることが決まった」
本紙はアブドゥルカリーム・アフマド准将と連絡を取ることができた。同氏は、シリア全土から、あらゆる階級や専門分野に属する1400人以上の離反将校を集めるかたちで形成される軍事評議会を率いることが決まっているマナーフ・トゥラース将軍率いる落下傘部隊の将校である。
アフマド氏は本紙に対し以下のように述べた。「シリア軍事評議会に所属する将校たちは、シリアにおける解決に向けた計画を公表するのと同時に、(プブリコ紙による)同様の報道を否定する。この計画は、国際的決定、なかでも最新のものとしては国連決議2254号が、同様の原則にのっとって働き、呼びかけを行うような政治的解決の原理に基づいている。またこの計画は、国連安全保障理事会のすべての加盟国による承認を受けており、ロシア外交筋を含むすべての国々が、それら自身の発言によって、その履行を要求している類のものである」。
アフマド氏は、同計画の指導部が、軍事機関の後援を受けた政治的解決策の模索に関するビジョンを有していることを否定した。同様に、関連する国際的決定から乖離した新たな政治ビジョンを創出する軍事的情勢が存在することも否定した。
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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:50876 )