シリア:「軍事評議会」の高官がスペイン紙の報道内容を否定(4)
2021年04月05日付 al-Quds al-Arabi 紙

■「軍事評議会」の将校が本紙に対し、国際的決定から乖離した政治的・軍事的ビジョンを創出する情勢の存在を否定

【ダマスカス:本紙】

アブドゥルカリーム・アフマド准将によると、軍事評議会の上限は「国際的な決定および国民の願望」である。「軍事評議会は、政治的であり政治家たちの任務である取引を締結あるいは議論することはなかったし、今後もそうすることはないだろう」。

同氏は本紙に対し以下のように語った。「シリアの悲劇は、軍人たちが自身(の命運)を決定づける政治的取引を締結する責任を負うには巨大すぎるものだ。また、彼らが人々の苦しみを尊重しながらもっとも基礎的な権利を放棄し、それを引き起こした人々を問責する責任を、歴史的なかたちで負うのにはあまりに大きすぎるものだ」。

最後に同氏は以下のように語り、自身の発言を締めくくった。「殺人者や犯罪者に対する問責を要求する圧倒的人気の潮流にあえて反対する者など誰もいない。人道に対する罪の実行者やジェノサイドの加担者に対する問責を求める国際的な潮流に相対できる者など誰もいない。ここで重要なことは、我々が我々の人々のための正義を実現し、国際的な支持を得ることを望んでいるのだとすれば、我々が国際的な決定という上限の下で活動することはごく自然である、ということである。国際的な決定を飛び越えたり迂回したりする合意や副次的交渉に巻き込まれることはあってはならないのだ」。

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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:50885 )